大学生シチズンKのぶろぐ

マンチェスターシティメインでプレミアリーグ等についての記事を書いていきます。

ウルヴス対マンチェスターシティ徹底レビュー!~少ない人員で導いた完璧な戦術~ Kのぶろぐ

 どうも皆さんKです!今回はウルヴス対マンチェスターシティの徹底レビューをしていきたいと思います!なぜ前半あれだけ圧倒できたのか、そしてなぜ後半は逆に防戦一方になってしまったのか。両チームの攻撃の方法に注目しながら解説していきたいと思います。まだまだサッカー観戦歴の短い素人なので、間違っている点があると思いますがご容赦ください。

両チームのラインナップ

f:id:K1203:20200922212205p:plain

f:id:K1203:20200922212237p:plain

両チームのスターティングメンバーです。(前半早々にマルサウが負傷したためヴィナーグレの名前が書いてある。)ウルヴスは予想通りの5バック。シティは直前でギュンドアンがコロナに感染してしまったため、ロドリとフェルナンジーニョのダブルボランチを敷く。

一方的な前半

さて、スタメンも振り返ったうえで試合を振り返ってみると、前半はシティが圧倒。後半はウルヴスが圧倒していたというような試合展開でした。まず、シティが圧倒した前半では何が起こっていたのか振り返ってみましょう。

トラオレ、ヒメネス封じ

 シティが守備の時にまず考えなければいけないことはトラオレとヒメネスをどう封じるかである。昨シーズンはこの二人を相手に成すすべなく守備が崩壊していました。では、今回の試合ではいかにして彼らを封じ込めたのか。

 シティが彼らを封じるための作戦の一つがデブライネのビルドアップ時の動きだ。試合を視聴した方はすでに把握していると思うが、この試合の前半のビルドアップ時には、トップ下であるデブライネが左サイドバックの位置まで下りてきて後方からのつなぎに参加するという場面が散見された。これによりメンディが常に高い位置をとることができる。メンディが高い位置をとることで、相対するトラオレが低い位置でメンディをマークする必要が生じるため、トラオレが高い位置でボールを持つことができない。これこそがシティが講じたトラオレ対策である。

 そして、ヒメネス対策はダブルボランチである。ヒメネスにボールを持たせたら厄介なので、ヒメネスの前でボールを刈り取れる二人を配置することで、ヒメネスに届く前にシティボールにすることができる。比較的シンプルな策ではあるが、この二人のダブルボランチは終始ハマっていたように思う。

攻撃の狙い

 前半は守備ももちろんだが、攻撃がよくハマっていた。シティの攻撃のねらい目は、ペナルティエリアの脇。エリアの脇からジェズスやスターリング、デブライネが抜けだすといった攻撃をしつこいほど続けていた。この攻撃方法からシティは2得点を挙げたわけだが、ここまでこの攻撃がうまくいったのは相手のWBがトラオレであることが大きい。アダマトラオレ、かれは攻撃時のクオリティが別格で守備でもフィジカルを活かし、対応する場面があったが、純粋なディフェンダーではないため、守備時のポジション取りが悪い。特に2点目はわかりやすい。トラオレが前のめりになったところでスターリングが脇をうまく抜け出し、得点することに成功した。前半は攻守においてシティが完璧だった。

形勢逆転の後半

 さて、前半は完璧な試合運びをしたシティだが、後半は状況が一転する。60分前後には立て続けにピンチを招き、いつ失点してもおかしくなかった。では、なぜここまで形勢が逆転したのか。

より激しいプレスとロングボールの多用

 ウルヴスが後半になってから変更したのは、主にこの2点だと思う。プレスをより激しくすることで、自分たちの時間を作り出し、ロングボールを多用することで、相手のプレスを回避するだけでなく、相手のダブルボランチを通り越して、不安定なシティの最終ラインとヒメネス、ポデンスが対峙するように仕向けることにも成功。この攻撃は非常に効果的で、幾度となくシティのゴールを脅かすことに成功する。さらに、疲れの影響もあり、シティが次第に間延びし始め、ウルヴスが中盤でボールをカットすることが増えたのもこの戦術による恩恵だと思う。

徹底的に攻めた右サイド

 そして、ウルヴスが攻撃の際に施したもう一つのアイデアが右サイドの攻撃を重視することだ。左サイドで攻めようとすれば、怪物ウォーカーと対峙する必要があり、フォーデンもプレスバックが速いため、攻撃の糸口がなかなか作り出せない。

 たいして右サイドで攻めるならば、対峙するのが守備が不安定なメンディである。さらに、スターリングは常に裏を狙う動きをするために、プレスバックが遅れることがあるのも右サイドの攻撃が効果的な要因である。トラオレを中心に幾度となく右サイドをえぐってからクロス、といった戦術はシンプルだがシティの弱みを突いた攻撃であった。ウルヴスにとって残念だったのは、60分前後の時間帯で得点できなかったことだ。あの時間帯はウルヴスが圧倒していただけに得点できなかったことが勝敗に直結してしまった。

おわりに

 今回は初めて試合の徹底レビューをしてみましたがいかがでしたでしょうか。開幕戦から本当に面白い試合でした!個人的にはプレビューの時点で予想した1-3というスコアが見事に的中してびっくりしました!まさかあたるとは、、、、

 そして試合の感想ですがやっぱりデブライネがすごいの一言ですね。また抜きされたり、パスが引っかかることもありましたが、どこにでも顔を出して決定的なパスを何度も送る姿はまさに王様。この調子で次節のレスター戦も頑張ってくれ!

                          C'mon City!

 

気軽にコメント、お待ちしております。楽しくサッカー談議しましょう!

 ブクマや星をくれると嬉しいです。よろしくお願いします。